昔とは違って近年では親世帯との同居を望む子世帯が増えていることをご存知ですか?
それに伴い、二世帯住宅建築への関心が非常に高くなっています。
そのため、親世帯と子世帯が住める二世帯住宅への建て替えを行う方が増えているのです。
しかし、いざ二世帯住宅を建築しようと思っても、実際に建て替えのためにはどれほどの費用が必要か、また、解体や建築期間、費用の相場など、知りたいことがたくさんありますよね。
そこで、二世帯住宅を建て替えるために必要となる期間や費用、また少しでもコストダウンをはかる方法についてご紹介したいと思います。
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二世帯住宅の建て替えにかかる期間
- 二世帯住宅を建て替える際にかかる期間
- 解体から建築までの各期間
いったいどれくらい掛かるのでしょう。早速、解説していこうと思います。
①解体にかかる期間
二世帯住宅を建築するためには、現状ある建物をすべて更地にして再度建築しなおす必要があります。
そのためには当然、現在ある建物を解体する作業を行わなければなりません。
この時、現状の建物が木造の場合は約2週間の解体作業期間が必要です。
②地盤調査&地盤改良にかかる期間
地盤調査や地盤改良については、スウェーデン式サウンディング試験は半日ほどで調査を終えることができます。
また、ボーリング試験は2〜3日となり、報告書の作成から結果報告に至るまで、約2週間あれば終了することができます。
ボーリング試験の場合はさらに詳細な検査を行うことになり、1ヵ月ほどかかる土地もあるようです。
③建築にかかる期間
二世帯住宅を建築する際、通常の世帯の建築とは異なるため、かなり長期の期間が必要だと思う方も少なくありません。
実際、二世帯住宅の建築期間については、その建築規模や工法によって大きく異なります。
例えば、鉄筋コンクリート造りとした場合は、木造建築よりもさらに工期が長くなります。
一般的にはハウスメーカーで建築した場合は、その建築期間は短期間であることが多いですが、実際天候不良などによって作業が遅れることで予定通りの建築日に仕上がらないこともあります。
着工から大きなトラブルがない場合は、半年〜1年弱で完成&引き渡しが可能です。
④外構工事にかかる期間
外構工事にかかる工期の期間は、その規模や工法により異なります。
一般的には3〜6ヵ月と言われていますが、早々に1ヵ月で終わることもあるようです。
それぞれのハウスメーカー等によって異なるため、事前にきちんと確認しておきましょう。
建て替えにかかる費用はどれくらい?
二世帯住宅への建て替えを検討していても、実際に必要となる費用について話を進めなければなりません。
特に二世帯住宅は親世帯と子世帯でその費用を折半する事が多い為、費用についてはしっかりと話し合っておく必要があります。
建て替えを行う際は、「解体費」「建物代」「新築諸経費」「その他引越費用など」が必要となります。
それでは、建て替えにかかる費用について解説します。
①解体費
現物ある建物を取り壊すために必要となる解体費については、現存の建物の規模や構造によって異なります。
解体費は、「建物床面積×35000円と言われているため、例えば30坪の家であれば、30坪×35000円=105万円となり、消費税をふくめると113万4千円となります。
つまり、坪数が大きければ大きいほど解体費用も高額になることが分かります。
②地盤調査&地盤改良費用
地盤調査を実施すると「地盤改良が必要」と判断されることが多くなります。
この地盤改良費用は約100万円ほどかかるため、建築費用の中に含んでおくようにしましょう。
③建築費用
建築費用については、どのタイプの二世帯住宅とするかによってその費用が異なります。
ここでは、3つの種類についてご紹介します。
完全同居型二世帯住宅の場合
完全同居型二世帯住宅は、ひとつの家の中に二世帯が同居するタイプとなります。
各世帯のプライバシー保護は難しいものの、設備投資を抑えることができます。
完全同居型二世帯住宅の坪単価は地方の場合は50万円/坪、都心部で60万円/坪と言われています。
地方と都市部の建築費用の相場
30坪二世帯 | 40坪二世帯 | |
相場 | 約1600万円〜約1900万円 | 約2150万円〜約2550万円 |
部分共有型二世帯住宅の場合
寝室などはプライベート空間とし、玄関やキッチンなどを共有するタイプの二世帯住宅です。
これは費用を抑えることができるとして人気のタイプとなります。
更に、部分共有型二世帯住宅の場合は、共有部分が多いため、建築費用は安くなる傾向にあります。
地方と都市部の建築費用の相場
30坪二世帯 | 40坪二世帯 | |
相場 | 約2350万円〜約2800万円 | 約3150万円〜約3750万円 |
完全分離型二世帯住宅の場合
同一敷地内に完全に壁で分離させたプライベート空間を保つことができるタイプで建築することができます。
各世帯において住宅設備が2倍必要となる分、建築費用は高額となります。
費用面、土地の広さ等の問題が無ければ、もちろん完全分離型二世帯住宅が一番おすすめです。
地方と都市部の建築費用の相場
30坪二世帯 | 40坪二世帯 | |
相場 | 約2650万円〜約3160万円 | 約3550万円〜約4230万円 |
外構費用
外構費用については、住む方の希望によってオシャレな外構とする場合、カーポートを作成する場合、ウッドデッキを設置する場合など、様々な希望をすべて叶えていくと100万円単位でその費用が高くなります。
そのため、特に注意しなければならない点としては、ハウスメーカーの見積りには外交費用が含まれない事が多く、その分の予算を考慮しておかなければ、外構費用に充当するお金がないという事態になりかねません。
注意して見積書を確認するようにしましょう。
二世帯住宅の費用を安くするポイント!
ハウスメーカーや工務店の相見積もりをとって値引き交渉する
二世帯住宅に建て替えを行う際は、様々なハウスメーカーや工務店から相見積もりを行うようにしましょう。
相見積もりを行うことで、各ハウスメーカーや工務店を競争させます。
あなたの予算に合うよう、各社様々な提案をしてくれるでしょう。
また、決算セールやボーナス商戦などの時期を狙うのも値引き交渉しやすい時期となるため、ぜひこのような方法を駆使して費用を安く抑えましょう。
まとめ
二世帯住宅の建て替え期間や費用について、また費用を安く抑えるポイントについて紹介しましたがいかがでしたか?
二世帯住宅建築は近年とても人気となっています。
これは、同じ二世帯住宅と言っても、昔のように同じ家の中で完全同居というスタイルではなく、完全分離型など、各世帯のプライバシーを守って生活できる居住空間を実現させることができるようになりました。
そのため、親世帯との二世帯住宅を望む子世帯も増えているというわけです。
しかし、二世帯住宅の建築のためにはそれなりに費用がかかります。
特に完全分離型二世帯住宅とした場合は、すべてが分離されていることから、住宅設備等も2倍必要になります。
その分どうしても建て替え費用も高額になります。
数多く存在するハウスメーカーや工務店があるため、希望のハウスメーカーを複数社検討し、それらのハウスメーカーや工務店へ見積もり依頼を行いましょう。
複数の見積を行うことで、どちらのメーカーが高いか安いかなどを比較検討することができます。
その他、決算セールなどの時期を狙って建築を計画するようにしましょう。
あなたのご家庭にとってより良い二世帯住宅建築の参考になれば幸いです。
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