最近では、同じ屋根の下で生活する二世帯住宅の中でも【完全分離型 二世帯住宅】が人気です*
土地の広さが確保出来ない場合、二世帯住宅は難しいのではないか?と思ってしまいますが。。
三階建ての完全分離型二世帯住宅にも今人気が集まっています!
今回は、三階建ての完全分離型二世帯住宅に居住する、
- メリット・デメリット
- 注意点
- 二世帯住宅を建築する際の間取り
- 価格
などをまとめて紹介します*
ぜひ、将来に渡ってより良い二世帯住宅づくりの参考にしていただけると幸いです♪
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三階建て二世帯住宅のメリット・デメリットは?
まずは、三階建ての完全分離型二世帯住宅を建築する際のメリットやデメリットについてご紹介します。
三階建のメリットデメリットを事前に知っておくコトで、デメリットの解決策も考えながら二世帯住宅の家づくりを行えると、失敗もしにくくなるので要チェックです!
完全分離型二世帯住宅とは?
二世帯住宅を建築すると聞くと、昔は「お姑さんと同じ屋根の下で暮らすなんて・・・」という時代もありましたよね。
最近ではそのような建築方法ではなく、「お互いの生活において一切干渉しない」ことを前提として建築する方式を、完全分離型二世帯住宅と言います!
この完全分離型二世帯住宅は、世帯ごとに玄関を設計し、各世帯で住居を分離します。
二階以上の建物を建てて、壁を隔てて左右に世帯を分離させるという方法で建築を行うことも可能。
もちろん平屋でも完全分離型の二世帯住宅は建てることができます*
このような建て方をすることで、同じ屋根の下に暮らしながら、お互いのプライバシーを保護しながら快適な生活を送ることができます*
メリット
では、この完全分離型二世帯住宅のメリットはどんな部分なのでしょうか?
詳しく紹介していきます!
①居住スペースを広くとることができる
二階建て二世帯住宅と比較しても三階建てとすることで、当然居住スペースは広くなります。
また、狭い敷地に二世帯住宅の建築を行う場合など、特に三階建てにすることで空間を広く活用することができますね!
②日当たりが良くなる
三階建ての二世帯住宅に住むことにより隣家よりも高さが出ることで日当たりが良くなり、周囲にさえぎる建物がない分、風通しが良くなります。
それと同時に遠方までの見晴らしも良くなるなど、三階建てとすることで確実に快適度がアップします!
③親世帯・子世帯の居住スペースが平等になる
二世帯住宅となるとやはり親世帯よりも子世帯の方が子供の数も多く、家族構成としては人数が多くなります。
子供が成長するに伴い、それを考慮した上で居住スペースを確保しておかなければなりません。
また、上下階があることで高齢となった親世帯の居住階を決めておく必要もあります。
そのため、住んだ当初から親世帯と子世帯の居住スペースを平等とした住み分けが可能となります。
④世帯分離感を持つことができる
二世帯住宅を住み分けることで、お互いの居住スペースに広さを確保するために、玄関のみ同一フロアとするなど、各世帯のスペースを配分しやすい設計が可能です。
このような設計を行うことでお互いのプライバシーも守られ、双方にとってメリットを感じやすくなります*
⑤将来設計がしやすい
三階建て二世帯住宅とすることで将来に渡って子供たちの成長と、親世帯が高齢になるにつれて、独立フロアを3フロア持つことで、将来の生活を見直すことができます。
ある程度の柔軟な対応が可能となるのも三階建て二世帯住宅のメリットだと言えるでしょう!
デメリット
しっかりとチェックしておきたいのは、完全分離型の二世帯住宅でよくあるデメリットです!
皆さんの意見を参考にデメリットもしっかりと把握しておきましょう!
①積極的なコミュニケーションが必要となる
完全分離型二世帯住宅には多数のメリットはあります。
しかし、お互いのプライバシーを守りすぎていることで、積極的なコミュニケーションを取らない限り、「他人」のような扱いになってしまうこと!
そのため、このようなことにならないよう食事は共にするなど、お互いの生活の中で工夫が必要となります。
②避難経路を確保しておくこと
三階建てとすることにメリットが多数あることは分かりましたが三階建てとすることで、災害時の避難経路の確保が難しくなることもあります。
特に避難経路として設置しておきたいのが、ベランダから庭へ降りることができる階段を設けておくことです。
外階段やベランダに階段を設けることができないような設計となる場合は、避難ハシゴを必ず確保し、万一の場合に使用できるようにしておきましょう*
三階建ての二世帯住宅なら土地が狭くてもOK?
三階建ての二世帯住宅を建築する際、三階建てということもあり、土地は狭くても問題ないと言えます♪
その際、以下の点に注意して建築することで、より広々とした空間を持つ家にすることができます!
ここで、そのポイントをいくつかご紹介します。
①設計の優先順位
狭い敷地に三階建ての二世帯住宅の建築を行うのですから、どの部屋にウエイトをおくか、広々としたリビング、それとも収納・・・どのような設計を優先させるかを細かく決めておくようにしましょう!
②空間を活用する
階段を階段として設計してしまうのではなく、ロフトや屋根裏収納へ向かう階段という位置づけで、LDKの一部として兼ねることで、LDKの空間を広く設計することができます。
視覚的にも広さを感じる設計になるため、広々とした居住空間を演出することができます。
③壁を作りすぎない
部屋を細かくすることで、壁を多く設計することになるため、部屋が狭く感じてしまいます。
どうしても部屋を間仕切りしたい場合は、壁ではなくコンパクトになる引き戸を取り入れるようにしましょう。
そうすることで開放感を持たせた設計にすることができます。
④収納スペースの確保
収納の広さは生活の中で大きなポイントとなります。
収納は多ければ多いほど良いと言いますが、逆に多すぎた場合は居住スペースを圧迫してしまいます。
しかし、少なすぎた場合も、収納家具をリビングに設置するなど、部屋の中がすっきりとしません。
ですので、「集中収納」と「分散収納」を取り入れてください。
そうすることで居住スペースに物が溢れてしまうことを防ぐことができます。
収納量の目安は、延床面積の10%と言われています*
できれば奥行きを深くするのではなく、壁面に対してスペースをとるようにすると使い勝手もいいです♪
⑤視線を長くした設計を
視線を長くすることで、部屋全体を広く見せることができます。
例えば、LDKからバルコニーに向けて一続きとし、視線を窓の外へ向ける視覚的な広さの確保する方法などです。
そうすることで狭い敷地であっても、そう感じさせないほど広々とした快適な家を設計することができます。
⑥廊下をなくす
狭い敷地となるとどうしても廊下に使用する面積が無駄なスペースとなります。
そのため、廊下をなくしLDKを通路とするような動線に設計するのも広々とした空間の中で生活する有効な方法です!
廊下をなくして動線を短くすることで家事効率もアップするため、生活しやすい空間を作ることができます。
また、配管などを短く設計することができるため、建築コストを削減することにつながる可能性もあります*
三階建ての完全分離型二世帯住宅おすすめ間取り10選
ここでは、完全分離型二世帯住宅の間取りを10選まとめてみました。
実際の間取りを確認しながら、あなたの生活スタイルにあう間取りを考えていきましょう!
①敷地17坪5LDK以上の3階建ての間取り
(引用元:http://www.madori.tokyo)
7LDKを確保した二世帯住宅です。
廊下を少なくし、リビング階段にするなど、狭い敷地でも可能な間取りですね!
広々とした空間で生活環境が快適だと言える間取りです。
②真似したい!完全分離型二世帯住宅
(引用元:https://www.hiyamakenkou.com/)
1階が親世帯、2階が一部親世帯寝室と子世帯となった間取りです。
部屋はつながっていないため、プライバシーは守られています*
③敷地17坪の間取り3LDKの3階建て
(引用元:http://www.madori.tokyo)
トイレを三ヶ所設けて、玄関も分けた完全分離型二世帯住宅です。
洗濯機置き場なども工夫されていますね*
プライベート空間も重視した間取りとなります。
④敷地24坪の間取り5LDK以上の3階建て
(引用元:http://www.madori.tokyo)
細長い土地の二世帯住宅です。
一階の親世帯も広く、対面キッチンを実現させています。
ステップで畳スペースに行くのも、オシャレですね*
⑤敷地32坪の間取り4LDKの3階建て
(引用元:http://www.madori.tokyo)
玄関のみ共同とし、その他は完全分離とした二世帯住宅です。
収納スペースも数多く確保されていますね*
⑥玄関共用型3階建て二世帯住宅の間取り
(引用元:https://www.hiyamakenkou.com/)
1階が親世帯、2階と3階が子世帯となっています。
水廻りも2セット設けてそれぞれに気を遣わずに快適な生活を送ることができます。
⑦完全分離型二世帯住宅27坪3階建ての間取り
(引用元:https://www.hiyamakenkou.com/)
1階が親世帯、2階と3階が子世帯となっています。
玄関別の完全分離型二世帯住宅です。
⑧独立二世帯住宅
(引用元:https://www.asahi-kasei.co.jp)
エレベーターを設置することで、3階が親世帯の間取りです*
静かで風通しがよく日当たりにも恵まれた好環境で、ゆったりと生活をおくれます。
1・2階は子世帯で玄関も切り離し、独立性を尊重しています。
両世帯ともにLDKは広々としたゆとりを確保し、2面採光で明るい雰囲気です。
⑨二棟別棟型二世帯住宅
(引用元:https://www.asahi-kasei.co.jp)
親子の世帯の棟を完全に分離させた二世帯住宅プランです。
外からは二軒連なっているように見えますが、中庭から行き来することができる設計となっています。
⑩エレベーター付き二世帯住宅
(引用元:https://www.asahi-kasei.co.jp)
1階が親世帯、2階と3階が子世帯となり、エレベーターを設置した設計の二世帯住宅です。
車いす対応の備えもあり、将来を考えたアイデアが盛り込まれています*
三階建て二世帯住宅の価格とは?
三階建て二世帯住宅を建築する際、完全分離型とした場合の平均建築費用は4000万円であると言われています。
これは完全同居型と比較すると1.25倍の差が出ています。
この費用が高くなる理由としては、
- 水廻りの設備を2セット設計しなければならないこと
- 水廻りの施工費用に各種設備費が必要
となるため、どうしても費用が高くなってしまうのです。
そのため、コスト削減のためのアイデアとしては、
- 階段や外階段
- 玄関ドア
- 玄関の設備
など、これらをひとつにまとめることでコストダウンをはかることができます。
できるだけコストを削減させる方向で設計を行うことで、金銭面の節約になります*
まとめ
完全分離型二世帯住宅に居住するメリットデメリット、二世帯住宅を建築する際の間取りや価格などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
完全分離型二世帯住宅は、近年、建築が増加傾向にあります。
様々な設計方法を駆使し、都市型の狭い敷地であっても広々とした生活空間を演出した三階建ての建築が可能です。
コスト削減可能なポイントを抑え、快適な二世帯住宅の建築を行ってくださいね*
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