二世帯住宅を建てようと考えている方にとって、土地の坪数がどの程度必要なのかは気になるところですよね!!
今親の家が建っている土地に完全分離型の二世帯が建てられるのか?
分譲されている土地に建てられるのか?
一実際どの程度の土地の坪数が必要なのか。。。??
建てた方の実例を通してご紹介します*
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完全分離型には2種類ある!!
完全分離型の二世帯住宅を考える場合、大きく種類を分類すると。。。
- 縦分離型
- 横分離型
の2パターン に分けられます。
縦分離型の特徴
縦分離は、家が二つ連なったような形であり、《二階建て+二階建て》もしくは《親世帯は平屋+子世帯 2 階建て》というパターン。
一戸建てが二つある形に近いので、それぞれのプライバシーを守って生活しやすいです。
将来どちらかの家を賃貸しやすいというメリットもあります。
土地が広くない場合は、親世帯も二階建て住宅となりやすく、その場合『将来階段を昇ることが難しくなった場合に住みにくい』というデメリットもあります。
縦分離型の特徴
横分離は、1 階が親世帯2階が子供世帯のような二世帯住宅です。
土地が狭い場合には有効な間取りです。
夫婦二人の親世帯よりも、子供世帯のほうが広いスペースを必要とすることが多い反面、二階に住まうことが多いため、
- 親世帯には不要な広さの1階
- 子供世帯には狭い2階
になってしまうこともあります。。。
ですので、収納スペースやテラスなど間取りの工夫によって、狭い土地を有効に使った二世帯住宅を建てる必要があります!!
必要な土地の坪数の考え方は??
ではそれぞれの二世帯住宅の場合、土地の広さはどれほど必要なのでしょうか? ?
建てたい間取りの家を建てるために、土地が何坪必要なのかを計算してみましょう*
建物の坪数の計算方法
例えば、一般的な総二階建住宅が2軒並んでいるような縦分離の二世帯住宅の一階部分を想定すると。。。
- 間取りがリビング8畳
- ダイニング6畳
- キッチン5畳
- トイレ・お風呂・洗面6畳
- 玄関・廊下・階段など8畳
- 収納2畳
- シューズクローク2畳
- 小上がり3畳
とすると、合計40畳となります。
タタミ2畳が一坪ですので一階の床面積は、40÷2=20坪となります。
これが2軒分なので建物に必要な坪数は40坪になります。
これに駐車場や家回りの空き地を足していきます。
駐車場や外構に必要な坪数は??
仮に2台分の道路に面して並んで停められる駐車場を確保した場合、巾12m奥行き5.2 mとして、約10坪の面積が必要です。
空き地部分は採光を考えると最低でも8坪程度は欲しいですね!!
合計すると、一軒家が二つ並んだような縦分離型の二世帯住宅では、最低でも18坪程度の土地が必要となることがわかります。
庭は一切無いプランですので、庭が欲しい場合は坪数が増えていくことになります。
建ぺい率&容積率にも注意!!
ここで注意したいのが、建ぺい率と容積率です!!
土地には都市計画に従って、建ぺい率と容積率が定められており、土地の広さいっぱいに建物を建てられるわけではありません。
例えば70坪の土地で建蔽率60%の土地であれば。。。
【70×0.6=42坪なので、床面積が42坪までしか建てることができない】
ということになります。
必ず検討している土地の建ぺい率と容積率を確認するようにしましょう!!
では他の間取りの場合はどうなるでしょうか?
次は具体的な間取りを例に見ていきます。
間取りで見る必要な坪数
縦分離型の場合
(引用元:http://www.asahi-kasei.co.jp/)
外見は同じ一軒家が繋がったように見えますが、
内部では二階が子供世帯の間取りを広く取っている
親世帯は吹き抜けを取り入れて開放感を演出する
など、工夫が凝らされています*
この間取りの場合、1階部分で約32坪です。
駐車スペースや庭を考慮すると、55坪程度は最 低土地の広さが必要となってくるでしょう。
横分離型の場合
(引用元:http://www.asahi-kasei.co.jp/)
内部階段が二つあるタイプの二世帯住宅です。
横分離型の場合は外階段か中階段か迷うところですが。。。
外階段は雨や雪の日に行き来が大変というデメリットもありますので、中階段なら天候に左右されず往来することができます。
こちらの住宅は1階部分が約26坪です。
1階は夫婦二人の平屋としては十分ですが、二階はお子さんが二人以上いるご家庭では少し狭いかもしれません。
こちらも駐車スペースや庭を考慮すると、50坪程度は最低土地の広さが必要となってくるでしょう。
二世帯住宅の平均的な土地の広さはどれくらい??
二つの実例を見てきましたが、二階建てであれば最低でも50坪は必要です!!
完全分離型の二世帯住宅だと、平均的には60〜70坪の土地に建てる方が多いです。
都会で土地が狭小であれば3階建ても選択肢に入れる必要がでてきます。
また、無理して狭い完全分離型二世帯住宅を建てるのであれば、一部共有型なども考慮したほうが、良い住宅を建てられる場合もあります。
土地の広さは、二世帯住宅の住み方よってはとても重要になってきますね!!
今回のまとめ
今回は二世帯住宅に必要な坪数について見てきました*
土地には建蔽率や容積率があるので、土地探しをする場合には、漠然と探すのではなく、きちんとしたイメージを持ち、
「これくらいの家を建てたいのだけど、建てられる土地はありますか?」と不動産屋さんに聞くと良いですね!!
土地がすでにある場合には、建てられる坪数を計算した上で、中の間取りを割り振っていくと無駄の無い二世帯住宅を建てられます。
専門家とも相談しながら、計画的により良い二世帯住宅を建てましょう♪
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