完全分離の二世帯住宅とは、共有スペースがなく、同一の建物に2つの世帯がある住宅のことを指します。
玄関や水回りなどもそれぞれの世帯にあることになります。
この完全分離型の二世帯住宅ですが、主に上下階で分離する方法と左右で分離する方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるのですが、この記事では左右分離型について書いてみたいと思います!
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左右分離型二世帯住宅のデメリット!
左右分離型の二世帯住宅にした際のデメリットをまとめてみました。
しかし、デメリットがクリアできればメリットも沢山あるので、チェックしていきましょう!
①建築費が高額になる!
完全分離型の二世帯住宅は、水回りや玄関などの住宅設備がそれぞれ2つずつ必要になります。
住宅設備が2つずつ必要になるとその分建築費がかさむため、完全分離の二世帯住宅の建築費は、同じ床面積の一般的な間取りの住宅に比べて1.5倍~1.8倍かかると言われています。
それに加えて、左右分離の二世帯住宅の場合、間取りによっては階段も2つ必要になるため、更に建築費が高くなる可能性があります。
場合によっては、二軒分の建築費がかかるかもしれません。
②ワンフロアが狭くなるので、窮屈に感じる間取りになる可能性がある
左右分離の二世帯住宅の場合、ワンフロアを2つに分離するような間取りになるので、ワンフロアあたりの面積が狭くなります。
そのため、リビングの広さが思うように取れなかったりして窮屈さを感じる場合もあるかもしれません。
もちろんこれは設計次第なところもありますので、うまく工夫したいポイントです!
③親世帯・子世帯の交流が希薄になる可能性も!
左右分離型の二世帯住宅の場合、上下分離型の二世帯住宅と比べて音のトラブルは少なくなります。
しかし、完全に分離している間取りなので、同じ家に住んでいるという感覚がない場合も多いため、親世帯・子世帯の交流が希薄になるケースもあると思われます。
そのため、お互いが行き来できるようなドアを設置したり、テラスを設置したりするなど、交流ができるような工夫が必要かもしれません。
左右分離型の二世帯住宅の価格は?
それでは、左右分離型二世帯住宅の間取りと相場の実例を、3選ご紹介します。
広さもそれぞれ違うので、見ていきましょう!
①30坪の場合の相場と間取り
(引用元:https://nisetaijyuutaku.com)
30坪での左右分離型二世帯住宅部屋の平屋です。
部屋数としては、LDKが2つ、居室が2~3つというのが一般的な間取りとなります。
水廻りを背中合わせにすることによって、音のトラブルを軽減しているのが特徴です。
相場としては、2,000万円~となります。
②40坪の場合の相場と間取り
(引用元:https://nisetaijyuutaku.com)
40坪の左右完全分離型の間取りですと、上記のようなプランがあります。
部屋数としては、LDKが2つ、居室が3~4つというのが一般的な間取りとなります。
相場としては、2,500万円~となります。
③50坪の場合の相場と間取り
(引用元:https://www.millcreek.jp)
50坪の上下完全分離型の間取りですと、上記のようなプランがあります。
部屋数としては、LDKが2つ、居室が5~6つというのが一般的な間取りとなります。
相場としては、3,000万円~となります。
やはりどの間取りであっても、左右分離型の二世帯住宅の建築費は高くなる傾向にあるようです。
左右分離型の二世帯住宅の参考になる間取り9選
それでは、左右分離型二世帯住宅の間取りを9つご紹介します。
親世帯の家は、1階のみにしている間取りも多いようですね!
①左右分離型の完全二世帯住宅で、小屋裏収納とアクセスポイントを設けた間取り
(引用元:https://www.searshome.jp)
こちらのお家は、左右分離型の完全二世帯住宅ですが、1階にはアクセスポイントを設けてあり、万が一の際にはここから出入りができるようになっています。
②2階のテラスを設け自由に行き来できる間取り
(引用元:http://kitajima-architecture-design.com)
こちらのお宅は、左右に完全に分離している間取りです。
2階にテラスを設けており、そこは共有スぺースになっていて、そこから行き来できるようになっています。
プライバシーに配慮しつつ、共有スペースもあるので、家族のつながりも感じられる間取りですね。
③親世帯は1階のみに集約した間取り
(引用元:https://www.sxl.co.jp)
こちらのお宅は、親世帯は2階を作らず、1階にすべて集約した間取りになっています。
子世帯の居室はすべて2階部分にありますが、親世帯の上にあるわけではないので、音で迷惑をかけることはありません。
その点が左右分離型の二世帯住宅のメリットですね。
④共通の2階のバルコニーで交流をしやすくした間取り
(引用元:http://xn--nbk520gdka5zu9ngzmmqehz8k.com)
こちらの間取りでは、1階の土間収納、2階のバルコニーが真ん中にあり、共有できるようになっています。
雨の日の洗濯物なども取り入れてあげれそうですね!
⑤左右完全分離型の3階建ての間取り
(引用元:https://allabout.co.jp)
こちらの間取りは、左右完全分離型の3階建てのお家になっていて、両世帯とも広々としたリビングや収納スペースを実現しています。
なおかつ、リビングを1階と3階に分けているので、音のトラブルも起きにくくなっています。
⑥平屋の左右分離の二世帯住宅のお家
(引用元:http://www.myhousing.co.jp)
こちらの間取りは、2つのお家がくっついているような左右分離の二世帯住宅となっています。
リビング同士にアクセスポイントを作り、バルコニーも共有しつつ、尚且つ横の接している面を限りなく少なくしているので、音のトラブルも起きにくい、考えられた間取りですね!
土地が広くて建築可能な面積であれば、このように平屋でも左右分離の二世帯住宅を建てることは可能なのです!
⑦中庭が素敵な二世帯住宅の間取り
(引用元:https://pds.exblog.jp)
こちらのお家は中庭を共有するような形の左右分離の二世帯住宅になっています。
中庭では人目を気にせず子供やペットを遊ばせれるので、素敵な間取りですね。
⑧蔵のある家で左右完全分離型の間取り
(引用元:http://www.misawa.co.jp)
こちらのお宅は、完全な左右分離型ではないですが、蔵収納がありながらも左右分離型の二世帯住宅になっています。
階段や玄関がそれぞれあるので、双方で気にせず出入りや上り下りができますね。また、収納もたくさんとれて使いやすい間取りになっています。
⑨ゆったりとした間取りの左右完全分離型の間取り
(引用元:http://www.misawa.co.jp)
こちらのお家は、建築面積が約69坪となっており、広々とした間取りになっています。
ピアノ室は2階の端に配置して音を気にせずに練習できたり、蔵を設けたりなど、様々な工夫があります。
まとめ
左右分離型の二世帯住宅のお家の例が色々ありました。
左右分離型の二世帯住宅は、上下分離型よりも独立しているように感じるため、アパートやマンションの隣の部屋に住んでいるような感覚で生活できると思います。
それぞれが独立しているけれど、隣に住んでいるからいざという時には助けてもらえる、そんな安心感を持つことができると思います。
二世帯住宅をご検討されている方は、左右分離型の二世帯住宅もご検討してみてはいかがでしょうか。
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